アジャイルコーチはObsidianをどのように使っているか

2022年6月2日に行われた「#Obsidian 使っているんでちょっと話します」のイベントの登壇スライドです

Tidy First? ―個人で実践する経験主義的ソフトウェア設計
  • 著者／訳者：Kent Beck、 吉羽 龍太郎、 永瀬 美穂、 細澤 あゆみ
  • 出版社：オライリー・ジャパン
  • 発売日：2024-12-25
  • 単行本（ソフトカバー）：164ページ
  • ISBN-13：9784814400911
  • ASIN：4814400918
脳に収まるコードの書き方 ―複雑さを避け持続可能にするための経験則とテクニック
  • 著者／訳者：Mark Seemann、 吉羽 龍太郎、 原田 騎郎、 Robert C. Martin
  • 出版社：オライリー・ジャパン
  • 発売日：2024-06-18
  • 単行本（ソフトカバー）：312ページ
  • ISBN-13：9784814400799
  • ASIN：4814400799

Transcript

1. 株式会社アトラクタ 吉羽龍太郎 @ryuzee アジャイルコーチは OBSIDIANをどのように使っているか
2. 自己紹介 吉羽龍太郎 / YOSHIBA RYUTARO ▸ アジャイル開発、DevOps、クラウドコンピューティング、 インフラ構築自動化、、組織改革を中心にオンサイトでの コンサルティングとトレーニングを提供。著書訳書多数 2
3. 自己紹介 最新書籍紹介 3
4. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 仕事の内容 ▸ 複数のお客様を並行して支援するコーチングや顧問業（各社週1回くらい） ▸ 個別チームのコーチング、よろず相談、1on1…… ▸ 集合研修（月数回） ▸ いずれもリモート 4
5. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 仕事の特性 ▸ とにかくたくさんの質問をうける ▸ 一般的な質問からハイコンテキストな質問まで ▸ ジャンルも、アジャイル、スクラム、DevOps、アーキテクチャー、プロダクトマネジメント、組織、コー チングなど多岐に渡る ▸ 似たような質問も多い ▸ （例） スクラムマスターとプロダクトオーナーを兼任してもいいですか？（やめておこうね） ▸ （例） お勧めの書籍を教えてください！ ▸ 口頭で回答することもあれば、Slackなどテキストで回答することもある ▸ 回答に時間はかけられないことも多い 5
6. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 仕事を無駄なく進めるには？ ▸ 情報の検索と取り出し速度を早くする ▸ 脳内にポインタを保存する方式は耐えられない ▸ 同じことを何度もやらない ▸ （例） アジャイルマニフェストで検索して、該当ページのテキストをコピーする ▸ （例） スクラムガイドのPDFを開いて、テキストをコピーし混入している空白を取り除く ▸ すなわち…… ▸ よく使う情報は検索性と再利用性の高い形で1箇所にまとめておいた方がよい ▸ そこでObsidian 6
7. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 7 THE POWER OF PLAIN TEXT（プレインテキストの威力） ▸ 達人プログラマーが取り扱う素材は木でも鉄でもありません一一知識です。我々は要求を集めて知識 とし、設計、実装、テスト、ドキュメントの中でその知識を表現するのです。そして、知識を永続的に格納 するためのフォーマットで最も適しているのがプレインテキストなのです。プレインテキストを使えば 手作業、自動的な作業を間わず、事実上すべてのツールを使って思いどおりに知識を操作することがで きるようになるのです。 『新装版 達人プログラマー 職人から名匠への道』（Andrew Hunt 著、David Thomas 著、村上 雅章 訳、オーム社、p.83 3.14より引用）
8. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか どんな情報をOBSIDIANに格納しているか ▸ 公式のガイドや定義、ホワイトペーパー ▸ アジャイルマニフェスト、スクラムガイド（過去分含む）、カンバンガイド、Nexusガイド…… ▸ よく聞かれる質問 ▸ 用語の定義 ▸ 書籍の書影と目次、気になった箇所の引用 ▸ 自分がWebサイト向けに書いた記事 ▸ Webページのクリップ（海外のページの場合はDeepLなどを使って翻訳することも多い） ▸ 自分の思考実験のメモ ▸ ナレッジベースとして使っているので、デイリーログやプライベートなものは入れていない 8
10. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 情報のメンテナンスの方法 ▸ ゴミ箱化しないように、だいたい毎日いじっている（ランダムノートの活用） ▸ タイトルの付け直し、ノートの分割や統合、コンテンツの加筆修正、リンクの追加 ▸ 新しいノートの追加（だいたい毎日何かしら） 10
11. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 利用しているツール ▸ 新しいノートを作るときによく使っているもの ▸ PDF: Adobe Acrobatでword化 → pandoc でマークダウン生成 もしくは pdftotext ▸ Webページ: Chromeの拡張「MarkDownload」でマークダウン化 ▸ 物理本や紙: Scannableでスキャンし、Microsoft Lensで読み取ってテキスト化 11
12. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか 利用しているプラグイン ▸ Advanced Tables: テーブルの編集が楽になる ▸ Editor Syntax Highlight: コードブロックをハイライトしてくれる ▸ Find unlinked les and unresolved links: どこからもリンクしていないノートを抽出 ▸ Local images: インターネットを参照している画像をローカルにダウンロードする ▸ Markdown pretti er: マークダウンを綺麗にする ▸ Metatable: メタ情報をテーブル形式で表示する fi fi ▸ Unique attachments: 添付ファイルの名前をコンテンツのハッシュ値に変える 12
13. アジャイルコーチはOBSIDIANをどのように使っているか その他 ▸ vaultはDropboxに置いている ▸ cssを使って少しだけカスタマイズしている ▸ https://github.com/Dmytro-Shulha/obsidian-css-snippets で多数のcssスニペットが公開 ▸ 見出しの色 ▸ テーブル編集時のフォントを等幅に（Advanced Tablesが使いやすくなる） ▸ コードブロックでの対応言語に、info/danger/success/commentなどを追加して、色を変更 ▸ 他のノートを埋め込むときの高さ指定を廃止して、スクロールしないように変更 ▸ などなど 13

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